2013年12月1日日曜日

ホームページリニューアル

この度、株式会社ナインスケッチは、ホームページをリニューアルしました。
雑木の庭のページを作った事が今までのホームページと大きな違いです。

家を建てるときに、建物のことばかり考えてしまい、外構のことは後回しになることがあると思います。たしかに家の中は生活する上で最も居ることが多い場所ですが、庭や外構も毎日触れる場所でもあります。庭をつくるというより『心地良い暮らし』をつくることが、雑木の庭の役割です。建物と庭を分けて考えるのではなく、雑木の庭を暮らしの一部としてとらえ、建物の計画と同時に庭や外構の計画を考えることが、豊かな暮らしにとって必要だと考えます。

ナインスケッチのホームページは
http://www.9sketch.com/

2013年11月20日水曜日

軽井沢 旧軽井沢〜吉村順三別荘


昨晩は、雨風が大分降ったようで、朝、外に出ると落ち葉がたくさんでした。



ここでもやはり、落ち葉は絵になります。
落ち葉は、楽しむものですね。


そして、向かった先は、旧軽井沢地域。
まだ、もやが掛かっていました。でも、それがまた良い雰囲気を醸し出してくれます。



この辺りは、木々に囲まれた別荘も多い地域です。
主役は、建物ではなく、周辺の雑木林ですね。
このローケーションが欲しくてこの地に別荘を持ったのでしょう。


こちらは、場所を変えて旧軽井沢銀座の裏手。
この民家も雑木に囲まれています。
木々は、2階の屋根まで超える大きさです。木は大きくなっていいのです。
軽井沢の地だからできるのではなく、意識の問題だと思うのです。
落ち葉だって絵にもなります。隣地に舞ってもいいではないですか。それが自然であるし、落ち葉掃きだって1年で考えれば数日のことです。


こちらも、背丈も大きく生き生きした木々たちが主役です。
落ち葉のアプローチも素敵です。

これらの例に習って、一般の住宅でも庭から考える住宅があってもいのではないでしょうか。庭が主役の家です。
よく、「庭付きの家」が欲しいと言いますが、「家付きの庭」があってもいいと思うのです。庭から考えた間取りや配置があってもいいと思います。


そして、向かう先はこの先にあります。
分かる人には分かると思います。



雑木に囲まれた吉村順三さんの別荘があります。
建築に携わる人なら一度は吉村順三さんを通るのではないでしょうか。
あの巨匠がこの地に別荘を建てたというのは、やはりこの雑木に囲まれたロケーションだと思います。住まい、暮らしを考える上で外回りは切り離せないポイントの一つだと思います。建物本体だけで住まいを考えるのではなく、敷地全他、更に周辺環境を利用したプランニングを心掛けると心地良く、心豊かな暮らしが送れると思います。私は、心地良いな、気持ち良いなと感じるのは家の中より外にあり、自然の中に溢れていると思います。だから、住まいを『外』から考え、庭と建物が調和するような提案をしたいのです。

雑木の庭があると、管理が大変だと言う声もあるでしょう。
なるべく管理が掛からない植え方をすればいいのです。
樹木を密植する。地面を叩いて仕上げる。支柱はしない。土壌改良をしっかりする。
などなど、ポイントはあります。気を掛けてあげることが一番だとは思いますが。



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2013年11月16日土曜日

軽井沢の紅葉の旅  ハルニレテラス〜夜の軽井沢高原教会


先日、紅葉を見に軽井沢を訪問してきました。
紅葉はちょうど見頃を迎えていました。
色付いた雑木林を抜けるとそこは、星野リゾートが運営するハルニレテラスがあります。


途中、ニシキギの木が葉っぱも実も真っ赤に染まっていました。


連休ということもありテラスは大賑わいでした。


ここの名の由来であるハルニレの木は葉っぱが散ってしまっていました。
職業柄、これを見てしまうと残念に思ってしまいました。
それは、葉っぱが散ってしまったことではなく、剪定の仕方。枝先を切るような剪定ではせっかくの自然樹形が損なわれてしまいます。『ハルニレテラス』と名が付いているのだからもう少し考えた剪定をしてほしいものです。(まあ〜小言は聞き流して下さい。)

でも、全体のロケーションは最高です。


すぐ脇には川が流れています。
水が流れる音を聞きながら紅葉を楽しむのは格別です。


雑木林を抜ける親子の後ろ姿も絵になります。


そして、夜訪れたところは、軽井沢高原教会。
ろうそくとライトアップの演出で素敵な空間になっていました。


教会の中では、ハープコンサートが開催されています。
自然溢れる環境の中でのハープの音色は癒されました。



落ち葉も絵になります。
樹木を提案させて頂くと落ち葉掃きを気にされる方もいらっしゃいますが、せっかくだから、落ち葉は楽しむものだ。と思えば少しは気が楽になるのではないでしょうか。



雨で濡れた園路も素敵です。


灯りをたっぷりと浴びた誰もいない駐車場でさえ素敵に見えます。
木々があるとどんなスペースでも絵になるものですね。
木々は、新緑や紅葉などの四季で楽しむだけでなく、その日の朝と夜とでも表情を変えて僕たちを喜ばせてくれます。

やっぱり、住まいにも木々が必要だと思います。忙しい日々を送る中に、自宅の庭にこんな雑木の庭があったらいいと思いませんか?!


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2013年11月2日土曜日

ウッドデッキ or タイル貼りテラス、それとも・・・。


よく、ウッドデッキにしようか、タイル貼りのテラスにしようか悩まれることが多いと思います。ウッドデッキにしても天然木や人工木樹脂にするか。それぞれ、メリット、デメリットがあります。

天然木のウッドデッキは木の温もりが感じられます。でも、ささくれや反りが出たり、定期的な塗装などのメンテナンスも必要です。イペ材やウリン材のハードウッド材もありますが、高価なものであり、不法伐採によるものもあります。
人工木樹脂のウッドデッキでは、メンテナンスはほとんどフリーであります。しかし、木の温もりは感じられません。費用は以前より安くなってきましたが、天然木よりは少々、高くなります。

タイル貼りのテラスは、メンテナンスはほとんど要りません。建物によっては、ウッドデッキよりタイル貼りのテラスの方が合うこともあるでしょう。しかし、一般的には、室内とタイル貼りテラスでは、段差ができてしまいます。(おさまりを考えれば段差は少なくすることも可能ですが)今のほとんどの住宅では建物基礎の上に水切りがありそこが床下の換気口にもなっています。タイル貼りのテラスで室内と段差無く作ろうとするとそこを埋めてしまうことになります。建物には、あまり良くないことです。

室内から段差無く外に出たいとなると、ウッドデッキになります。しかし、メンテナンスができないとなると人工木樹脂のウッドデッキになります。しかし、人工木樹脂はなあ・・・となると選択肢がなくなってくるのです。


そこで、今回ご提案させて頂いたのが大判の御影石のテラス。


室内から見ると、



大判の石を使えば、建物際で立ち上がりをつくりオーバーハングをすれば室内とほぼ高さをそろえれます。素材は、石なのでメンテナンスもほとんど要りません。施工面では、仕上げは半日あれば十分終わります。工期も短縮できます。また、タイルと違って、目地が無いので広くも感じると思います。



大判の御影石のテラスの廻りには雑木を植え付けて道路からの目隠しと石のテラスに木陰を落とすように、セットで計画します。


道路から見ると木々が重なって目隠しになります。
目隠しのためにフェンスをするより、雑木があれば目隠しと心地良さも感じられます。



みなさんは、ウッドデッキ派?人工木樹脂派?タイル貼りテラス派?それとも、大判石のテラス派?



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2013年10月17日木曜日

豊橋市外構完成現場 〜雑木を中心に〜


豊橋市の外構完成現場になります。
門袖は極力簡単にし、雑木が中心になるようなプランニングをさせて頂きました。
構造物を造るとそれなりに費用が嵩みます。なるべく造らないようにしコストを抑え、その費用を雑木の植栽にまわしました。
木々があれば十分です。派手な門袖やフェンスは要りません。
木々は成長し、いずれは緑のトンネルになりアプローチに光と影を落とし心地よい空間になってくれると思います。

門袖で見せ場をつくるのではなくアプローチ(階段)で工夫をしています。


アプローチの素材は、表札を取付けている柱の御影石と揃えています。
少し、前に張り出し立体感を演出させました。


踊り場のステップはコンクリートで同じく浮かす用にデザインしています。



道路から見ると階段2段分の高低差があります。
よくここをブロックやフェンスで高低差を処理する現場が見られますが、階段を伸ばし、コンクリートを浮かす用に立体感を出し、その廻りは石を敷き詰めて処理をすれば見栄えがよくなるのです。
しかも、ブロックやフェンスの構造物を造るよりコストは下げれます。
一般的に高低差があるとコストがあがりますが、逆に高低差を活かしたプランニングが見栄えと経済設計となります。(この辺りの話しを先日のラジオでも話したかったけど・・・。)
ただ単に、素材を変えてコストを下げるのではなく、プランニングの工夫でコストを下げることもできるのです。


アプローチの入口なので、下草やコケを貼りしかっりと仕上げました。


駐車場は、間口が広いことを活かして道路と平行に長いラインをいれています。


植栽した雑木は、
コナラ、アオダモ、ヒメシャラ、ナナミノキ、クロモジ、アセビ、アオハダ、エゴノキ、マユミ、ナツハゼ。
結構、密植して植栽しています。
密植することで山に似た環境になり、成長もゆっくりと抑えられます。
1本で植えると樹木は、幹肌に太陽光が直接当たらないように枝葉を広げてきます。その枝葉は人間にとっては邪魔な枝葉になりがちです。密植してお互い同士が守るようにゆっくりと枝葉を広げることが自然な雑木の樹形も保たれてきます。
樹木が多いと管理が大変だと思いがちですが、かえって1本で植えるより管理が楽にもなります。


プランニングの工夫でコストを極力おさえ、予算が許される限り植栽を多く入れていきたいですね。


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2013年10月16日水曜日

ラジオ K-mix静岡エフエム 『SUZUKIマスタートーク』に出演してきました。


先日、10月10日にK-mix静岡エフエム、ズミさんこと高橋正純さんがパーソナリティーのモーニングラジラの『SUZUKIマスタートーク』のコーナーに出演してきました。
通常は、電話での出演ですが、K-mixのビュースタと事務所のカギヤビルが近状なので生で出演させて頂きました。

実質7、8分の中で始まる前は長いなと思っていましたが、トークをしていると意外とすぐ時間が経ってしまい伝えることの難しさを痛感しました。


カギヤビルの話しから、独立への思いや『ナインスケッチ』社名のルーツやプランニングへの思いなど話しをさせて頂きました。

ちょうどいい機会なので『ナインスケッチ』社名のルーツついて話しをさせて頂きます。ここも参照してください。


ぼくは、図面は手描きでこだわっております。自然素材を扱うことが多く、石や木などを扱う時、こんな形のものこんな樹形の木を入れたいな。と考えながら描きます。これは、CADだと中々表せないことであります。また、アプローチのラインを決めるのもCADだと決まりきった線になりがちだと思います。手描きがうまい下手の以前に考えながら手で描くというプロセスを大切したいのです。
その、手描きへのこだわりから『スケッチ』を取りました。

『ナイン』は僕がよく扱う素材(緑、光、影、水、土、風、鉄、石、硝)の9つの数からとりました。
今日、エクステリアメーカーから様々な商品が開発されています。そういう商品の組み合わせでプランニングするのではなく、ぼくは、これらの素材から考えてプランニングしていきたいと思っております。商品の組み合わせでプランをたてると、どこもかしこも似たような現場ばかりになってしまいます。せっかく高いお金を出して住まいを造るのなら他と一緒よりはオリジナルの物がいいですよね。しかも、意外とメーカーの商品よりも安く仕上がる時もあります。また、自然素材を使うと経年変化により良さが増すものもあります。
もちろん、メーカーの商品も使います。それは、お施主様の予算や生活スタイルに合わせご提案させて頂いております。


ズミさんに話した経済設計の話しや外から考える住まいの提案などについても機会があれば、綴りたいと思います。

初めてのラジオ出演。勉強になりました。



K-mixモーニングラジラはのホームページはhttp://www.k-mix.co.jp/radzilla/

ナインスケッチのホームページはhttp://9sketch.com/index.html